写真の話 5回目?かな?
写真の話 5回目?たぶん?
今日は色の話をします。ちょっと難解ですがまあ雰囲気が分かると写真撮影にも役立つかと。
モノには色がありますね。でも、そのモノの色は(表現が難しいのですが)それ自体の色ではないのです。
太陽の光が基準になりますが、太陽の光にはいろいろな光が混ざっています。
そのいろいろな色というのは、波長(nm ナノメートルという単位)で表します。
概ね人間の目に見えるのは400nmから800nmで、短い方から大雑把に分けると紫・青・緑・黄色・オレンジ・赤の波長となっていて、見えない短いトコロは紫外線、長いトコロは赤外線ですね。
そして、全てが混ざって(人間には)白い光に見えています。
他の生き物、特に昆虫などは紫外線も見えるそうなので全く違う世界を見ているのでしょうね・・・
モノはその光の「どの波長を反射するか」で、その色に見えているというコトなのです。例えばイチゴは赤い光を反射するので赤く見えるというコトですね。
そして、全ての波長を反射するモノは白に見えて、全てを吸収して反射しないと黒に見えるというワケです。
で、面倒なのは、モノの色はそれ自体の色ではないと最初に言いましたが、つまり光によって色は変わるというコト。
例えばタングステン電球はオレンジ色の光なので、モノもオレンジ寄りに見えます。
写真の世界では、光源によって写る色が違っては困るので、カメラにホワイトバランスという機能があるのですね。
概ね自動で使って問題ありません。むしろ人間が目に頼って変更するより正しく補正してくれます。
人間はそのモノの色を知っている場合、脳が補正するので多少の光源の違いでもほぼ知っているそのモノの色に認識しています。
フィルムの時代は大変でした。普通のカラーフィルムはデイライト(太陽光)用で、電球用にタングステンフィルムというのもありました。タングステンフィルムはタングステン電球(オレンジの光源)で撮影するように設計されているので、太陽光下などで使うと真っ青な色写真になります。
色温度の話は今日はやめておきますが、微妙なトコロはフィルターで補正していました。
デジタルではほぼ気にしなくていいですね。オートホワイトバランスはあるし、撮影後にパソコンなどでどうにでも補正もできますからね。いやいや本当に楽ちんな時代になりました。
まあ、写真の話で結論はというと、モノの色は光、太陽でも時間によって変わるし、照明によっても変わる。
つまり、正しい色というのはあるようでないのです。しかしながら、写真ではですね・・・
特別な理由がない限り、カメラのホワイトバランスはオートにしておけばよろしい。
そして、あとはPCで仕上げる時にまあ、好きなようにすればいいってコトですかね。
余談ですが、スーパーの食品売り場では「おいしそうに見える照明」が使われていることがあります。基本的には赤色を鮮やかに見せる特別な照明器具です。
今日の写真は、ガード下の赤い照明と外の写真。左は外(自然光)基準での補正、右は赤い照明基準での補正。まあ、好きな方でいいですよね。
次回は・・・がらりと変わって「猫の撮り方」でもお話しましょうかね。
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