気まぐれ写真の話 風景写真

今回からタイトルに「気まぐれ」を付けるコトにしました。少し間が空きましたし・・・

大学時代の英語の先生が、ある著名な風景写真家のお父さんでした。

旅行好きで休講が多く、たまに授業があってもいわゆる授業ではなく旅行の話などをしてくれるという、まあ、ワタシのようなダメ学生にはとても良い先生でした。

ある日の授業でこんな話をしてくれました。

君たちは写真学科の学生だから、息子の話をしよう。

私は旅行が好きだし、息子は世界中いろんなところへ撮影に行ってるけど、初めてふたりで一緒に旅行してきたんだ。

そしたら、息子がカメラを持ってきていないんだ。

お前、写真家なのにカメラを持ってこないとは何事か。  そう言うと息子さんはこう答えたそうです。

あのね、その場所の写真を撮るべき時というのは、一年に一度しかないんだ。だから、今回は見ておくだけでいいんだ。

こういうコトですね。風景写真で重要なファクターは、季節と時間。

木々や草花は季節によって葉振りや色を変えるので、その場所で撮るべき季節は決まってくる。

そして、時間は太陽の位置ですね。光が最も良い演出をしてくれる時間に撮影しなければならない・・・と。

まあ、当たり前の話ですけれど、だからといってカメラを持って行かないというのは・・・すごいですねえ。

ワタシにはできません。とりあえず持って行って、とりあえず撮りますね・・・光くらいは時間があれば少しは待ちますけれど。もっともワタシはスナップメインなので、カメラは基本いつでも必ず持ってますけれど。

しかし、まあ、ここでカメラを持って行かないからこそ、ワタシも長年、話のタネにさせていただいているし。そこが大家たる由縁なのでしょう。

風景写真に関わらず、光だけでもなく、イロイロと待つというコトはご参考になるかと。

Jumbo Yoshida's Homepage

写真家じゃんぼよしだのホームページです。

0コメント

  • 1000 / 1000