気まぐれ写真の話 〜モノクロ調色の話

白黒プリントの調色の話をしましょう。

フィルム時代に白黒プリントを暗室で行ったことがある方はご存じだと思いますが、白黒プリントを薬品処理してセピア色などにすることができます。これを調色と言います。

セピア調色が最も一般的ですが、他の色にする調色もあります。

どうやるのかを簡単に説明すると、白黒印画紙の画像は銀でできているのですが、その銀を化学反応を利用して他の金属に置き換えるということ。

その置き換えた金属がセピアなどの色になるのですね。

この調色で色を変えるというのは、写真家が芸術性を高めようとする手法としてだけではなく、プリントの寿命を長くするという目的にも使用されます。

例えば金調色は、銀を金に変えるというコトですが、金は銀よりも耐久性が高いので、より画像が長持ちするというワケです。

白黒写真は黒だけでできている画像なので白黒(ブラック&ホワイト)と言います。なので厳密には調色されたものは白黒写真ではないのですね。

モノクロームという表現がありますが、モノクロームは一色という意味なので、調色したモノにも使える表現だと言えますね。モノクローム写真に対する日本語はなさそうですが・・・。

さて、デジタル時代の今は、どのような色にも簡単に変更できます。表現の幅がぐーーーーんと広がったと思います。楽しいですね。

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